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基底材の種類
Suportor for Acrilic Color アクリル画の基底材-何に描こうかと思った時のヒント
アクリル絵具はいろいろなものによく付着するので、アクリル画と言われる新しいジャンルができました。アクリル絵具を塗る時の一番下になるものをアクリル画の基底材と言います(英語でサポーター=Suportor)。アクリル絵具のサポーターを選ぶ時はつぎのことに注意しましょう
  1. 油が付いている所には塗らない
    アクリル絵具は水を含んでいますので油分の上には染みこめず、付着しないので乾燥後その部分が剥げてきます。ワックスや蝋が塗られたものにもアクリル絵具は付着しません。
    油性の塗料が使われている「油絵専用キャンバス」も剥げるので塗らないでください。
  2. 表面が粉っぽい所には塗らない
    石膏の表面や土壁の表面など手で触るとポロポロと粉がおちるようなところに塗ると、そろっと保管しているときは剥げませんが、振動さしたり軽く擦ったりすると、表面の粉落ちし易い層からポロポロ剥げ落ちます。そのときは5項のプライマー説明の「石膏や珪カル板には」を参照してください。
  3. 水がしみ込まないところには塗らない
    水がしみ込まないガラス面や鏡、ステンレス板の上にアクリル絵具を塗ると、そろっと保管しているときは剥げ落ちませんが、擦ったり曲げたりすると絵具がフイルム状になって剥げてしまいます。その場合は5項にあるプライマー説明の「ガラスや陶器、ステンレスには」を参照してください。
    プラスチックにもアクリル絵具が付着しにくい材質があります。その場合は5項プライマー説明の「プラスチックには」を参照してください。
  4. 鉄やブリキなど錆びが出るところには塗らない
    アクリル絵具は水分を含んでいるので鉄の表面に錆を発生さし、時間が経つと錆が画面に染み出してきます。ブリキも同様。この場合も5項のプライマー説明の「金属類には」を参照してください。
1.絵画材料店にある基底材
1 キャンバス
  「アクリル絵具用」または「油・アクリル絵具両用」と書かれたキャンバスを使って下さい。「油彩画専用」または「純油性」と書かれているキャンバスに描くと後になって絵具が剥がれてくることがあります、使用しないで下さい。
木枠に張って売っているキャンバスがどちらか判らない場合は、お店の人に聞くか、表面を臭って、油の臭いがするキャンバスは「油彩画用」ですから使用しないでください。
2 生キャン・膠キャンバス
  綿の厚手の生地ににアクリル絵具はよく付着します。この上に直接絵具を塗る事が出来ますが、制作意図に合わして白のジェッソやカラージェッソを塗って上に塗る色の効果を出したり、モデリングペーストを塗って画肌の効果を出す事ができます。
3 紙類
A 絵画用紙
 水彩画用紙、ケント紙、和紙、などにアクリル絵具はよく付着します。アクリル絵具は水分を含んでいますので、薄い紙に塗ると伸びたり縮んだりして波打ちます。薄い紙に描く時はパネルに水張りする必要があります。水彩画用紙は350グラム以上を使うと波打ちしません。

B ボード
 薄い紙を厚いボール紙に張り合わしたボード(イラストボードとも言う)に描くと波打ちがないのでアクリル絵具がよく付着します。大きさはB全判(1456X1030mm)位までしかないので大きい画面には貼り合わす手間が要ります。

C スチレンボード
 発泡スチロールの板に紙を貼って作られているボード。サインボードや店頭POPによく用いられるボードですが、アクリル絵具がよく付着します。表面は薄い紙が貼ってあるだけなので、あまりアクリル絵具を厚く塗ると湾曲することがあります。裏面にクラフト紙で強化しておくか木枠に張って使うと湾曲しません。

D 紙
 本来印刷用紙として製紙された紙もアクリル絵具がよく付着します。印刷用の紙には表面の肌や色が沢山ありますので、これを活用して作品作りができます。薄い紙はパネル貼りして描くか、ジェル(ゲル)メデイウムを全面に塗って強い紙にして描くといいでしょう。
4 粘土類

A 工作用粘土
 紙粘土や樹脂粘土、クレーの入った工作用粘土といろいろの粘土が有ります。
 乾燥後水を吸い込む粘土はアクリル絵具がよく付着します。樹脂粘土で固まると表面が水を吸収しなくなり光沢が出るものはアクリル絵具をはじき付着しません。

B 陶芸用粘土
 陶芸用の粘土で形づくりして、素焼きしたものにはアクリル絵具がよく付着します。
 素焼きはアクリル絵具の水分を強く吸い込み筆運びが難しいので、グロスメデイウムやマットメデイウムを塗ってから描くと筆がスムーズに動きます。
 陶芸粘土は自然乾燥では、ぽろぽろ欠けますのでゲルメデイウムなどを混ぜ込んで使うと欠けるのが幾分防止できます。

C 油土
 油性の表面ですからアクリル絵具は付着しません。

5 石膏類

焼石膏
 型取り材料として売られている石膏を固めて制作したものの上に、アクリル絵具はよく付着します。この場合アクリル絵具の水分が強く吸い取られるので塗りにくいときは、初めにグロスメデイウムやマットメデイウムを塗っておくと筆運びがスムーズになります。

  
2.織物生地店にある基底材
A 綿布
 100パーセント綿の生地が少なくなりましたが、天竺木綿や晒など布地売り場にあるものは全てアクリル絵具がよく付着します。綿生地はそのままでは水を少しはじくので、一度水に浸けて水が馴染みやすくして描くとスムーズにアクリル絵具が付着します。Tシャツに描く時は製品として出荷するときの糊加工を一度水洗いしてから描くと絵具がよく付着します。(Tシャツにアクリル絵具で描く時は、絵柄より大きい目の厚い紙を真ん中に入れて絵具が裏を汚さないようにしてください)
 綿布は下地塗りにジェッソを塗っても柔軟性があるので、腰がなく、描きにくいときがあります。大画面を制作するときは太い糸で織ってある生地を選び、裏にジェル(ゲル)メデイウム塗るとしっかりします。
 薄い綿布は合板やダンボールを芯にして貼り付けるとしっかりした画面ができます。この場合裏からも何かを貼り付けないと、綿布が乾くとき強く引っ張り湾曲します。
(ジェッソの塗り方は最後のカコミ記事にあります)
B 帆布
 厚手の布、船の帆にしたり、テントにしたりする生地にはアクリル絵具がよく付着します。100パーセント綿もありますがテトロン混紡やテトロンだけのものといろいろあります。織り糸の太さで腰の強さがちがうので、大画面を描くときは腰の強さを事前にテストしておくと良いでしょう。
 木枠に張ってからジェッソを塗るとより一層しっかりした画地ができます。
(ジェッソの塗り方は最後のカコミ記事にあります)
C 麻布
 綿布より繊維が固いのでジェッソで下塗りすると腰のある画地ができ、アクリル絵具がよく付着します。
  市販の「膠塗り」麻布はジェッソを塗ると強い腰が出ます。(日本画材工業(株)
(ジェッソの塗り方は最後のカコミ記事にあります)  
D テトロン布
 性格は綿布と同じですが、腰がないので合板やダンボールなどを芯にして貼り付けてジェッソを塗ると描きやすい画地ができアクリル絵具がよく付着します。
 旗(フラッグ)や垂れ幕を作る時はテトロン布は良くひらめくので便利です。
E 絹地
 日本画の「絹本」と同じような感じの作品を描く時に効果的な基底材。アクリル絵具がよく付着します。アクリル絵具を水やグロスメデイウムでサラサラにして描くと絹目の効果がよくでます。
F 毛布
 毛布にアクリル絵具はよく付着します。毛布にアクリル絵具を塗ると表面の毛羽立ちがなくなるので、毛羽立ちを活かした表現をする時はアクリル絵具を水でサラサラにして、毛に染みこますように描くと毛布に描いた効果がでます。
3.天然物の基底材
A 皮革
 皮革にアクリル絵具はよく付着します。表面加工がされている面に塗ったアクリル絵具はスクラッチ(引っ掻き)に弱いのでサンドペーパーで表面をザラザラにして描く必要があります。
B 石
 表面がザラっぽい水成岩のような石はアクリル絵具がよく付着します。花崗岩のような表面が鏡のようにすべすべの石はアクリル絵具が付きますが、スクラッチ(引っ掻き)に弱いので、塗った後グロスバーニッシユなどの表面コート液を塗っておくと強くなります。
C 砂
 砂を色づけするときは、アクリル絵具を水でサラサラにしてその絵具の中に砂を入れて、完全に乾いたら良く揉んで一粒一粒を解すと色つきの砂が出来ます。平面や立体面に砂を付けるときは、ジェル(ゲル)メデイウムを塗ってから砂を撒いたり、立体ものは砂の中に埋めて、まぶすと良く付きます。
  砂は表面に細かい粉状のものが付着しているので水で良く洗ってから使うとしっかり付きます。
  砂を固めて立体を作る時はジェル(ゲル)メデイウムを成型材に使い、よく練り合わして希望の形や厚さまで固めることができます。  
D 枝
 木の枝にはアクリル絵具はよく付着します。生け花などでアクリル絵具を塗った部分を水に浸けると、塗った絵具が水で膨らみ、枝から剥げることがありますから注意して下さい。
E 葉や花(ドライか生か)
 生きたままの葉や花にアクリル絵具を塗ることができますが、完全に付着しません。また、葉や花が枯れると形や大きさが変わるので一時的な着色になります。
  枯葉やドライフラワーにアクリル絵具を塗る時はアクリル絵具を水やグロス(マット)メデイウムで溶いて柔らかくして塗ると、細かい部分や奥の方まで塗ることができます。柔らかい花などにアクリル絵具で色づけするときはエアブラシを使って吹き付けると綺麗に塗ることができます。
F 種子
 ひまわりの種やカボチャの種、穀物類にアクリル絵具はよく付着します。種子を画面に貼り付ける時はグロス(マット)メデイウムを塗り乾燥しない内に種子を撒くと良く付きます。
4.ホームセンターにある基底材
A 板
 板はアクリル絵具がよく付着ます。水の吸い込みが強すぎ、筆運びが悪い時は一度グロスメデイウムを塗ってからアクリル絵具を塗ると筆がスムーズに動き気持ちよく描けます。木の色が邪魔になる時はジェッソを塗り色を消してから描くと綺麗に描けます。木目の凸凹が邪魔になる時はモデリングペーストで表面を整備して描くことができます。
  アクリル絵具を塗ると水分が木を反らしますので表裏両面に水を塗って反りを少なくすることが必要です。
 木は時間が経つとヤニが出ることがあるので、はじめにグロス(マット)メデイウムを塗って画面への影響をなくす必要があります。
B 合板
 板と同じです。表面が平滑に見える合板でもアクリル絵具を塗ると毛羽立つときがあります。その時はサンドペーパーでよく磨いて下さい。
C レンガ・植木鉢・テラコッタ
 レンガや素焼きの植木鉢にはアクリル絵具がよく付着します。土の素焼きは水分をよく吸うので、アクリル絵具を塗る前にグロス(マット)メデイウムを塗ると吸い込みが少なくなり描きやすくなります。  
D ブロック
 建材のコンクリートブロックにはアクリル絵具がよく付着します。セメント質は水分を良く吸いますので、はじめにグロスメデイウムを塗ると吸い込みが少なくなり、描きやすくなります。コンクリートの凸凹が邪魔になるときはモデリングペーストで凸凹を埋めると描きやすくなります。
E コンクリート
 コンクリートの壁などにアクリル絵具はよく付着します。壁画を描くときはアクリル絵具とコンクリート壁はアルカリ性同志なので良くなじみ、丈夫な壁画ができます。コンクリートの灰色が嫌なときはジェッソで下塗りをして描くと思い通りの下地色から制作が出来ます。おまけに水分の吸い込みも少なくなり筆運びが良くなります。凸凹が邪魔になるときはモデリングペーストで平滑にして描くと、筆運びが良くなります。完成後は表面保護のためにグロスバーニッシュの溶剤タイプ液を塗っておくと、表面に汚れが付着したとき専用の溶解液や油絵の溶剤(ペトロールなど)で保護膜ごと除去し、再びグロスバーニッシュの溶剤タイプを塗ると新しく表面保護ができます。
注:グロスバーニッシュの溶剤タイプには次のような製品があります。
ホルベインアクリラ グロスバーニッシュ・ソルバブル
バニーコルアート リキテックス ソリューバー グロスバーニッシュ
  ソリューバー マットバーニッシュ
ゴールデンアクリリックス MSAワニス
F 漆喰
 漆喰にはアクリル絵具がよく付着します。水分の吸い込みが強いのでマットバーニッシュを塗り、つや消しのよい効果を損なわないように吸い込みを押さえる下地づくりも効果があります。漆喰は表面が粉っぽく、上に塗られたアクリル絵具の層を剥落さすおそれがありますから、丈夫な画地をつくるには、後述のセラミックプライマーを塗ると頑丈な画地を作ることができます。
G 壁面材
 石膏ボード、珪酸カルシュウム板などの壁面材にアクリル絵具はよく付着します。
表面が脆いので後述のセラミックプライマーを塗ると頑丈な画地ができます。
H 金属製品
 A アルミ板
 アルミ板は水分を吸収しないのでアクリル絵具は載りますが、完全に付着しません。
完全に付着さすときは後述のメタルプライマーを塗って描いてください。
 B ブリキ
 ブリキ板は水を吸収しないのでアクリル絵具は載りますが完全には付着しません。
その上、アクリル絵具に含まれている水分が錆をよぶこともあります。絵具を完全に付着さし、錆を出さないようにするためには後述のメタルプライマーを塗って描いてください。
 C トタン
 トタン板は水分を吸収しないのでアクリル絵具は載りますが完全に付着しません。
 トタン板はアクリル絵具に含まれている水分で錆びることがありますから、絵具を完全に付着さし、錆を出さないようにするためには後述のメタルプライマーを塗って描いてください。  
 D 鉄板
 鉄板は水分を吸収しないのでアクリル絵具は載りますが完全に付着しません。
  鉄板はアクリル絵具に含まれている水分で錆びることがありますから、絵具を完全に付着さし、錆を出さないようにするために後述のメタルプライマーを塗って描いてください。
 E ステンレス板
 ステンレス板は水分を吸収しないのでアクリル絵具は載りますが完全に付着しません。その上、表面は鏡のように平滑ですので、乾燥後引っ掻くと剥離します。絵具を完全に付着さすために後述のメタルプライマーを塗って描いてください。
 F 銅板
 銅板は水分を吸収しないのでアクリル絵具は載りますが完全に付着しません。
アクリル絵具を完全に付着さすために後述のメタルプライマーを塗って描いてください。
 G 真鍮板
 真鍮板は水分を吸収しないのでアクリル絵具は載りますが完全に付着しません。
アクリル絵具を完全に付着さすためには後述のメタルプライマーを塗ってから描いてください。
I 合成樹脂製品
 A アクリル樹脂
 アクリル板にアクリル絵具は付着します。鏡のように平滑な表面はアクリル絵具の付着が悪いので完全に乾くまではよく乾燥した所に水平に置くようにしてください。
 B 塩ビ樹脂
 硬質塩化ビニルにはアクリル絵具は付着します。
 C FRP(強化プラスチック)
 FRP樹脂にアクリル絵具は付着します。  
 D エポキシ樹脂
 エポキシ樹脂にはアクリル絵具の付着が悪いので、後述のメタルプライマーを塗って描くとよく付着します。
 E ポリエステル板
 ポリエステル樹脂にはアクリル絵具の付着が悪いので、後述のメタルプライマーを塗ると付着が良くなります。
 F ABS樹脂
 ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂にはアクリル絵具の付着が悪いので、後述のメタルプライマーを塗ると付着がよくなります。
 G ポリカーポネート樹脂
 ポリカーボネート樹脂にはアクリル絵具が付着します。
 H PP(ポリプロピレン)樹脂
 PP樹脂にはアクリル絵具の付着が悪いので、後述のメタルプライマーを塗るとアクリル絵具がよく付着します 。
 I PE(ポリエチレン)樹脂
 PE樹脂にはアクリル絵具の付着が悪いので、後述のメタルプライマーを塗るとアクリル絵具はよく付着します。 
J ガラス板
 ガラスは水分を吸収しないのでアクリル絵具は載りますが完全に付着しません。
 ガラスにアクリル絵具で描いた絵は後日剥離してきます。ガラスにアクリル絵具で描く時は後述のガラスプライマーを塗ってから描いてください。
K 陶器・タイル
 陶器やタイルの表面はガラスと同じ性質ですからアクリル絵具は付着しません。陶器やタイルにアクリル絵具で描く時は後述のガラスプライマーを塗ってから描いてください。
L 包装資材
 A 発泡スチロール
 発泡スチロールにはアクリル絵具がよく付着します。
 B ダンボール紙
 ダンボール紙にはアクリル絵具がよく付着します。
5.アクリル絵具の固着力とプライマーについて
 アクリル絵具で描くとき、基底材になるものによって付着しにくいものがあります。その場合はプライマーを塗ると付着が良くなります。基本的な付着力増進の考え方は次のようになります 。
●ガラスや陶器、ステンレスには
 ガラスやステレスのようなアクリル絵具の水分を吸い込まず絵具が引っ掛かる事もできない表面には絵具は仮に載っている状態です。乾燥後に湿気や水がかかると絵具膜が膨潤してガラスやステンレスの表面から離れてしまいます。
 このときアクリル絵具の付着力を助けるのがガラスプライマーです。ガラスプライマーはアクリル絵具より強い付着力でガラスやステンレスの表面に付着し、その上に塗られたアクリル絵具とも強く付着する仲介をします。
●石膏や珪酸カルシューム板には
石膏や珪酸カルシウムの壁板は表面が脆く、絵具を塗っても強くさわつたり、引っ掻くとポロポロと剥げます。このような状態の表面にアクリル絵具をしっかりと付着さす助けをするのがセラミックプライマーです。セラミックプライマーを塗ると、ポロポロして脆い表面を中まで固めて、上に塗られるアクリル絵具を剥げなくします。
●金属類には
 金属類はアクリル絵具の水分を吸収しないので絵具の付着がとても悪いのです。
 この面にアクリル絵具で描くと時間の経過と共にアクリル絵具の膜が剥げます。
 また、鉄など水が付くと錆びる金属にアクリル絵具を塗ると、アクリル絵具に含まれている水分が錆を起こします。このような状態の表面にはメタルプライマーを塗って付着力と錆びの防止をします。メタルプライマーは溶剤タイプのアクリル液ですから金属に強力に付着し、水を含んでいないので錆も出しません。
●プラスチックには
 プラスチックはアクリル絵具が付着するものと、付着が悪いものがあります。プライマーの適用一覧表を見てそこに印がしてあるプライマーを塗ると付着力が強くなります。
プライマー処理をしてアクリル絵具の付着を良くするガイド
*参照 ホルベイン「アクリラ」パンフレット
  基底材の種類 プライマーの
処置なし
Aの状態の
処置
Bの状態の
処置
Cの状態の
処置
メタル
プライマー
セラミック
プライマー
ガラス
プライマー



X(△) △(○)    
アルミ X(△)    
真鍮(黄銅) X(△) △(○)    
トタン X(△) X(○)    
ブリキ X(△) X(○)    
△(○) △(○)    
ステンレス X(△)    



珪カル板    
ガラス X     
陶磁器    
タイル    
素焼    
石膏板    



アクリル    
硬質塩化ビニル    
エポキシ △(−)    
ポリエステル △(−) X(○)    
FRP X(○)    
ABS △(−)    
ポリカーボネート X 溶解する    
記号説明
アクリル絵具の付着が良好。
アクリル絵具の付着がやや悪い。
アクリル絵具の付着が悪い。
( ) サンドペーパーでザラザラにしたときの付着
表面の状態
A 下地の表面が絵具を受付けにくい。
B 下地の表面が弱くポロポロ落ちる。
C 下地の表面が極度に平滑(鏡面)で絵具が滑る。
略字説明
FRP 強化プラスチック(ガラス繊維入りポリエステル)
ABS アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂
珪カル板 珪酸カルシュウム板
 
ジェッソの塗り方
○吸い込みの多い基底材にはグロス(マット)メデイウムを塗ってから。
○水で薄めるときは20パーセント以上混ぜない。
アクリル絵具の下地塗りにジェッソはとても便利ですので利用する機会が度々あります。ジェッソは一度に厚く塗ると乾きが悪くなりますので、薄く2〜3回塗ると早く乾き均一に塗れます。
水の吸い込みの強い紙や板にはグロスメデイウムを一度塗ってからジェッソを塗ると水の吸い込みを減らすことがことができます。
ジェッソの粘りが強すぎる時は水を加えて粘りを弱めて下さい。その時水はジェッソの量の20パーセントまでにしてください。これ以上加えるとジェッソの付着力が弱くなり地塗りの効果が悪くなります。
○ローラー、刷毛はホームセンターの塗料売り場のが便利
大きいスペースを塗る時は、塗装用のローラーが便利です。塗装用のローラーはホームセンターにいろいろあります。
また、塗装用の毛幅の大きいブラシを使うと、一気に広いスペースを塗ることができます。
ブラシは絵画用の小さいものもありますので、画面サイズに合わして選んでください。
ローラーやブラシでジェッソを塗るとき、粘りが強くて塗りにくいときは、水を少し加えてください。水は20パーセント以上は加えないでください。加えすぎるとジェッソの付着力を弱め、地塗りの役目を損ないます。
○薄い板やボードに塗る時は反るので要注意
薄い板や合板、ダンボールにジェッソを塗ると、塗った面が湾曲します。その時は表面と同じようにジェッソを塗れば直ります。ジェッソでなく薄い紙を貼っても元に戻ります。
○布を貼ったら裏には紙を貼るとよい
板や合板に布を貼ると、布が乾く時に縮み、板や合板が湾曲することがあります。このときは裏面に同じような布を貼ると元に戻ります。布地が無い時はクラフト紙のような紙を貼ると元に戻ります。大きさにより紙と反りの関係が異なりますので、良く試してから貼って下さい。
その上からジェッソを塗ると描きやすい画地ができます。
 
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